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悪役令嬢、等しいときの悪い方
研究は終わった。
だが、それは必要だったことの1つでしかない。
他にもやることはあり、
「準備はかなり進んだようね」
「そうなんですよ」
「来年には間に合いそうなの?」
「はい!来年で、確実に決着をつけます!!」
「……そう」
クレアとしては、そんな言葉は聞きたくなかった。
だが、聞かなければならないことだ。
そして、
「私も来年までに、自分の立位置をもっと明確にしないといけないわねぇ」
「おぉ~。そうなんですね?私の方に来るのを待ってますよ。師匠」
カヤはそう言って笑う。
だが、クレアがそちらへつくことはない。




