3507/3881
悪役令嬢、時間がとにかく
ガガーラナとの共同研究。
それに使うものはある程度決めていた。
だからこそ、
「え?こんなに少なくて良いのか?」
「良いのよ。これから良さそうなものを探してもらえるかしら?」
「わ、分かった。やっておく」
「頼むわ」
クレアは頼んで、また自分お仕事に戻る。
ガガーラナは、この仕事が自分で良いのか少し不安にはなる。
が、文句など言うはずはなかった。
「少しでも良い結果を、クレアに……」
クレアに良い結果を届けるため、集中する。
それは愛だけではない。
罪悪感によるものも含まれていた。
「……のは分かってるけど、ケアしてる時間がないのよねぇ」




