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悪役令嬢、研究を2つ
新しい研究。
そのテーマを決めることも急ぐ必要がある。
その決める時間もほとんどなに等しいのだが、
「幾つか考えてはあるわ」
「おっ。そうなのか?」
「それは良かったッス」
「……ただ、この場合はちょっと弱いのよね」
1人では時間が足りない。
だからこそ、カンタンな研究を考えている。
が、そのカンタンな研究では、首席を保ち続けられるかが怪しかった。
「だから、2人にはそれぞれ1つずつ手伝ってもらいたいのだけど、どうかしら?」
「……勿論、協力する」
「協力するッス」
手柄を2つ作る。
それがクレアにできる最良の選択だった。




