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悪役令嬢、片付くわけがない
アンナリムの反応が悪い。
それでも、クレアは興味のわる話題で気を引き、その心惑わせるように心懸けた。
その心を癒やすには時間が掛かるが、混乱させれば時間稼ぎになる。
「綱渡りなのよねぇ」
「そうッスね」
「本当に、すまない」
「いや、気にしないで良いのよ。本当に」
ギービーが相談に乗り。
ガガーラナが、申し訳なさそうな顔を。
2人とも協力はしてくれるが、解決に必要なものではないのだ。
「コンナじかんの稼ぎかたしていると、後々大変なことになるのよねぇ」
「あおれまでに諸々が片付くと良いんだけどな」
「本当にねぇ」
片付けば良い。
だが、片付くわけがない。




