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悪役令嬢、できるだけのこと
クレアはできるだけのことをする。
まず必要なのは、カヤの監視。
これは外せない。
「へぇ~。最近はそんなことをしてるのね」
「そうなんです!」
「じゃあ、新しい分野にも出を出すの?」
「そのつもりです!」
カヤの現在と未来を理解する。
何をするか分からない以上、確実に必要だ。
そして、それ以外は、
「リム。最近下級生でカップルができたらしいわよ」
「ふぅ~ん」
恋愛の悩みを抱えているのに、その発言はどうなんだ、と思うかもしれ得ない。
だが、元々アンナリムは恋愛ガスキなのである。
自分の恋愛を見つめ直す以上に、好奇心などの方が強く出る。




