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悪役令嬢、もう止められない
カヤが本格的に動こうとしている。
その理由は鑑定だ。
だからこそ、クレアをつなぎ止めようとしたわけであり、
「エリーの力を……」
「あら。まだエリー様のこと諦めてないの?」
「当たり前です!エリーに負けるわけにはいきません!」
「いや、負けるって……」
カヤとしては、エリーを倒したいようだ。
それも、何としても。
クレアにも理由は予想できており、
「止めはしないけど、協力もしないわよ」
「それで構いません!」
カヤは、クレアの協力なしでも動こうとしている。
クレアにとってもこれは、大きな問題だった。
ーー止められないわね。




