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悪役令嬢、つなぎ止めた気に
クレアは教会との連携をすることになった。
ただそれは、個人のモノでは無い。
商会の仲介役としての連携だ。
「ファララ商会ね。よろしくぅ」
「はい。宜しくお願い致します」
「ハイロラは今回の相談役になってくれてたすかったわ」
「それは何よりでございます」
聖女であるカヤ。
そして、世界でも最大規模と言って良いほどの力を持つファララ商会。
その2つをつなぐ役目をクレアは果たした。
「私は本当はいらないけど……」
「是非ご協力を」
カヤにそう言われれば、断ることはない。
何せ、仲介役として動いただけで大したことはしていないというのに、利益が入っているのだから。
ーーこれで、カヤとしてはつなぎ止めた気になるわよね。




