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悪役令嬢、教会に何か
カヤの違和感。
それは、クレアがまいた種でもある。
その違和感は少しずつ膨らみ、
「……もしかして、師匠は教会に何かしようとしてる?」
そんな予感がよぎった。
カヤも自身の表情が歪むのを感じる。
つまりそれは、
「師匠が、敵になるかもしれない?」
「ん?私がどうかしたって?」
「い、いえ。何でもないです……」
カヤのつぶやきを聞いたクレアが不思議そうにする。
それをカヤは慌てて誤魔化した。
ただ、不安は拭えない。
「……し、師匠って、何か新しい商品とか考えているんですか?」
「ん?そう思う?」




