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悪役令嬢、違和感を与えて
カヤの評判が落ちる。
そして、それと同時に教会の影響力も落ちていった。
予想できた流れではある。
「で?イルデ様。どうするの?」
「ん~。どうしようか迷っているところだよ」
「そうなの?動くなら速いほうが良いと思うけど」
「ははっ。それは分かっているんだけどねぇ」
クレアは何も知らないフリをして、
イルデとソンナ会話まで行なう。
その様子を、カヤは少し不思議そうな目で見ていた。
「師匠って、教会と関わりはあるんですか?」
「ん?_ないわよ」
「……ですよね?」
違和感。
クレアが普段はしないような心配をしていたことに、違和感を感じていた。




