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悪役令嬢、ガリタッドから離れよう
悪魔が討伐されたことを世間は知らない。
そのため対策が立てられようとしている。
軍備は強化され、
「ガリタッドへの生産依頼ですか」
「ああ。国からの依頼だ」
「それは断れませんわね……」
「今後の影響力のためにも必ず成功させろ」
「分かりましたわ」
国が、ハアピ家。
その中でもガリタッドの生産力に期待し、兵器の購入を打診。
エリーとしてはあまり好ましくなかったが、ハアピ家として受け入れざるを得なかった。
「……そろそろ潮時かしら?」
そんな中、エリーも新たな考えを持ち始める。
悪魔は消えたが、世界はまた新たな方向に動こうとしていた。
「……ガリタッドのことはほとんど引き継いでおりますが、完全に私からは関わらないようにしましょう」




