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悪役令嬢、憧れて
さて。
こうして悪魔は倒された。
そして、
「やっぱりそう簡単にはいかないじゃないか」
「悪魔を使うのも悪くないかと思ったんだけどなぁ」
「だよなぁ」
「もうちょっと階級の低い悪魔からじゃないとダメかぁ」
クラウン内部の意見も変わってきた。
悪魔の脅威も確認されたことで、強硬論は消えた。
そして、
「あれだけの力があるなら、いつか手駒にしたいよな」
「ああ。いつかな」
同時に憧れともなった。
圧倒的な力で、召喚したクラウンのものを殺した悪魔に。
そして、それすらもいとも容易く討伐したエリーに憧れる。
