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悪役令嬢、予想を超えた結果で
エリーの予想。
それは、悪魔召喚が行なわれるということの。
それも反対意見を押し切り、独断で。
「……流石クラウン様」
「……ふむ。少し外れたか」
「いえ。誤差の範疇かと」
「ふむ。そうか?」
エリーは表情を変えない。
そのままに、鎌を振り上げた。
彼女が狙う先は、
「最初は下級からだと思ったのだがな」
「この前より少し弱い程度、でしょうか」
「いや。ほとんど変わらんぞ。それは貴様らがレベルアップしてそう感じるだけだ」
悪魔。
それも、前回と同等程度のものであった。




