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悪役令嬢、新しい加護に
レベルが上がり。
スキルと称号も獲得し。
だが、それ以上にエリーは望んでいたものがあった。
それが、
「うむ。やはりそうだったか」
エリーは自身の左手を見る。
左手の甲には、長い間変わらないあざがあった。
そこに触れてみれば、
「加護が増えている」
加護。
とは言っても、『光の加護』や『闇の加護』と言ったこの世界のものではあい。
悪魔の持つ加護だ。
「これも呪いではないのか」
悪魔の持つこのような能力には、加護と呪いというものがある。
エリーは5歳くらいで慈悲の加護を獲得しており、次は呪いの方ではないかと密かに期待していた。
が、残念ながらまたも加護である。




