3460/3881
悪役令嬢、最後の兆し
エリーたちの戦いは続く。
罠に嵌め、抜け出されてはまたはめる。
その繰り返し。
「だが、そろそろ罠もつきてきた」
「ゴアアアァァ……」
「そして貴様の力も、残り少ない」
「ゴ、ゴアアアアアアアァァァァァ!!!!」
それは見栄。
虚勢を張るように、悪魔は吠える。
だが、エリーには悪魔の限界が近いことが分かっていた。
「さて。終わらせることとしよう」
「ゴアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!」
エリーは鎌をゆっくりと振り上げる。
それに他一考するように、悪魔もっほえた。
悪魔もここの一撃にかけて、今の力を出し切ろうとしている。




