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悪役令嬢、弟を可愛がる
エリーは自分の暗殺計画を聞いてから帰宅。
そのまま寝て、次の日の朝に。
エリーは朝食を終わらせ、廊下を歩いていると、視界の端にある人物を見つける。
昨日新しく家族に加わったアシルドだ。
周りをキョロキョロと見回している。
ーー屋敷の探検かしら?
「おはよう。アシルド」
「あっ。おはようございます。お、お姉ちゃん」
まだお姉ちゃんと言い慣れていないようである。
エリーは初々しい感じに笑みを深めつつ、提案した。
「私が、お屋敷の案内をして差し上げましょうか?」
「え!?いいんですか!?」
アシルドは目を輝かせる。
エリーはそんなアシルドの手を握り、歩き出す。
「ありがとうございます。お姉ちゃん。実は僕の部屋が分からなくて迷子になってて」
歩いていると、アシルドがお礼を言ってきた。
ーーあっ。探検していたんじゃなくて、迷子になってたのね。




