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悪役令嬢、鎌を振るい
悪魔の力は強大である。
だが、対抗する力もまた兄弟。
そして、対抗する力はまた相手の特性を考えた上で作戦を練っている。
「力が同等であるなら、圧倒的な差で終わるはずなのだがな」
「ゴアアアアアァァァァ!!!!!!」
「そうならないと言うことは、貴様は圧倒的な格上と言うことなのであろう」
「ゴアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
悪魔が吠える。
それだけで、一般人は気を失いそうな程であった。
だが、エリーは眉1つ動かすことなく平然としている。
「……まずは、この森から出ていってもらおう」
「ゴアァ?」
悪魔が怪訝そうな顔をする。
だが、エリーは気にせずに振るった。
その手に持つ、空間を断つ鎌を。




