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悪役令嬢、力になるなら
カヤが起こした悲劇。
いや、まだ悲劇にとはなっていないこと。
彼女は、封印を解いたのだ。
「っ!何!?」
「くぅ!異常な魔力!やはりこの森、おかしいですわね!!」
「だ、だからどうしたっていうの!」
「危険ですの!」
危険。
それはもう危険だ。
エリーとしては準備していたかったくらいには。
「危険!?でも、私の力になるなら!」
「いや、普通は力になど!」
そこまでいったときだった。
今まで以上の力が、エリーたちを襲う。
「キャアアアアアァァァァァァ!!!!??????」




