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悪役令嬢、良くないことが起きる
確率は低い。
だが、警戒しなければならないこと。
それが、今ついに起こってしまう。
「っ!」
「な、何ですの聖女様?何か見つけまして?」
「……あれ」
「あれ?あれってどれのこと……」
森の中。
カヤが、1つの気の密集した地点を指さす。
そこは他との雰囲気が違い、
「……あれは、きっと私のもの」
「え?……ちょっ!?この森に有るものは危険性が高、」
エリーが全て言い切る前に。
カヤはやってしまった。
施されていたいた封印を、強引に破ってしまった。




