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悪役令嬢、変な方向に行く確信
結局、収穫は得られなかった。
グラマ達と軽く話をしてから帰ることになったのである。
当然、
「…………」
「あぁ。聖女様、機嫌が悪いね」
「そうですわね」
「お目当てのものが手に入らなかったみたいだからねぇ」
むすっとした表情でカヤは歩いている。
しかも無言で。・
やはり、予想通りの展開となった。
「何かしでかさないと良いのですけど」
「そうだねぇ」
口ではそんなことを言う。
だが、友人達もエリーも確信していた。
絶対あがいて変な方向に転がる、と。




