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悪役令嬢、力の一片を理解する
グラマ。
そして、薬局に勤めるクラウンの手先。
彼ら彼女らから説明を受けて、
「へぇ。確かに戦闘力さえ有ればここにもこれるしね……」
「わざわざここに来たいと思うものもいないか」
「納得の理由だな」
「……薬局の力を軽視しすぎていたかもしれん」
それぞれ認識を改めた。
この建物を自分たちではどうにもできないと。
できれば利用したかったという気持ちが透けて見えるが、不可能だったのである。
「ん~。残念」
「1枚かめたら良かったんだけどね」
彼らの実力ではどうにもできない。
薬局はそれほどまでに、盤石な基盤を持っているのだ。
薬局の重要性を改めて理解したのである。




