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悪役令嬢、このまま行くのか
カヤに理論的な話をしてもムダ。
ならば、他の人間を巻き込めば良い。
そこで選ばれたのがイルデであり、
「無理、だね」
「無理ですわよね」
「そうだよ。……だから、カヤもそんなに我が儘言わないで」
「っ!」
イルデにたしなめられ。
カヤは顔をゆがめる。
そして、憎々しげな目線がエリーに突き刺さった。
「進めているだけマシでしてよ」
それでも。クレアは素知らぬ顔でそんなことを言う。
カヤの視線はより一層鋭くなった。
その光景を見た友人達は苦笑せざるを得ない。
「うぅん。このまま行くのかぁ」




