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悪役令嬢、悪意を感じる計画
カヤが走り去り。
その真意が分かったのは、すぐ後だった。
進級のために試験を受けた後、実家に帰省した際に呼び出しを受け、
「え?森の調査、ですの?」
「うむ」
「それに私も?」
「そうだ」
大きく頷く父親。
なんと、クレアではなくエリーにカヤからお誘いが来たのだ。
その内容は、森の探索。
「しかも、警備の大半は我が家に出して欲しいそうだ」
「……何ですの?そのあからさますぎる悪意のある計画は」
「分からん。が、やるしかないだろう」
そこまでひどい条件でもないらしく、断ることはできない。
クレア改めエリーは、森の調査へと出掛けることになるのだ。




