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悪役令嬢、偽装と隠蔽の
カヤの持つ特殊なスキル。
それは、銃やボールペンを生み出していた。
そんな切り札に近いものなら、隠したいのもうなずける。
「……まあ、全部偽装するのは難しいだろうけど……」
「ど、どうにからなりませんか?」
「ん~。偽装とか隠蔽とかできればどうにかなるんだろうけど……」
「……偽装、隠蔽?」
カヤが首をかしげる。
そして、はっとしたように目を見開く。
それは、
「思い出しました!」
「何を?」
「私、行ってきます!」
ーーえ、えぇ?
かみ合わないことを言って、カヤが走り出す。




