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悪役令嬢、自分の噂を聞く
作者、お腹痛い。ナウ。
「お、おいしい」
アシルドがそう言って、体を震わせていた。
涙もこぼすのではないかという姿に、エリーは心配になる。
「アシルド。大丈夫ですの?食べれます?」
ーーこんな感動しながらちびちび食べていたら、お腹がいっぱいになりそう。
エリーはそう考えた。
アシルドはまだ回復したばかりなので、まだ胃の大きさもそこまで。
とても全て入るとは思えない。
数分後。
予想通り、
「うっ。ごめんなさい。お腹が」
満腹になっていた。
他の家族はまだまだ食べるため、アシルドはそれを眺めることしかできなかった。
暇そうだったのでエリーは話を聞いてみることにする。
「アシルド。さっき私が名高いって言ってましたわよね?どんな噂を聞いていましたの?」
「それはもう、凄い噂を沢山聞きましたよ!」




