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悪役令嬢、嫌がっていたのを
魔法は無効化される。
が、呪いを使えば嫌がられる。
それは大きな収穫だ、
「『右腕』に聞いてみても良かったが、嫌がっていたしな」
「ギィ!!」
「こうしていやがるものを見極めていくしかないだろう」
『……』
悪魔である『右腕』に聞いても何が悪魔にダメージを与えられるかは分かったはずだ。
が、彼女は自信へのダメージを過剰に怖がるためそう言った者を近くに出すだけでも逃げられてしまう可能性がある。
そういうときは、普段余裕のある雰囲気なども吹き飛んでしまうのだ。
「あれほどの嫌がりよう、何か原因があるのだろうが……」
「ギィ!」
ギレは嫌がらない。
ということは、悪魔全体の習性でもないだろうし『右腕』に原因があると思われる。
クレアは彼女のことについて深く聞くつもりはないが、なにかあることだけは理解していた。




