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悪役令嬢、効果のない突き刺し
分身達がギレに近づく。
その手には、光と闇の刃が握られていた。
まずは光の刃でギレを突き刺し、
「ギィ!」
『……』
「……ふむ。効果なしか」
突き刺さる光の刃。
それは、大きな傷を与えるかのように見えたが、一切そのようなことはなかった。
ギレの体に触れた瞬間、砕け散ったのである。
「ギィ!」
「そしてその隙逃さず反撃、か」
『……』
ギレも近接戦闘は鍛えられている。
近づいてきた分身体の隙だらけなところに攻撃を仕掛けてきた。
もちろん、クレアの方が近接戦闘のレベルがたかイのであっさりと躱すことはできる。




