3386/3881
悪役令嬢、鎌でダメなら
鎌による攻撃では倒せなかった。
もしかすると振り続ければ倒せるかもしれないが、そんな時間の無駄になりそうなことをするつもりもない。
それよりも、
「速度は遅いし、これを使ってみるか」
「ゴアアアアアァァァァ!!!!!!」
叫ぶ怪物。
その周囲を、クレアは一瞬で移動した。
その結果、むすうのナイフから出た靄が宙に残る。
「さぁ。来い」
「ガアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」
前に進む怪物。
それは急に止まることができない。
たとえ目の前に、障害物があったとしても。
「ガアアアアアァァァァァァ!!!?????」
「ふむ。直撃か」




