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悪役令嬢、鎌でダメなら

鎌による攻撃では倒せなかった。

もしかすると振り続ければ倒せるかもしれないが、そんな時間の無駄になりそうなことをするつもりもない。


それよりも、


「速度は遅いし、これを使ってみるか」


「ゴアアアアアァァァァ!!!!!!」


叫ぶ怪物。

その周囲を、クレアは一瞬で移動した。


その結果、むすうのナイフから出た靄が宙に残る。


「さぁ。来い」


「ガアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」


前に進む怪物。

それは急に止まることができない。


たとえ目の前に、障害物があったとしても。


「ガアアアアアァァァァァァ!!!?????」


「ふむ。直撃か」

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