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悪役令嬢、知らない怪物
思い切り暴れたクレア。
砂漠だからそれは何も問題無い。
……訳でないことをその日初めて知った。
「ゴアアアアアァァァァ!!!!!!!」
「ぬっ!?何だ!?、見たことのない見た目だな」
「ゴアアアアァァァァ!!!!」
「明らかに我を敵と定めていそうだ……」
クレアを目指して突き進んでくる。
砂の塊。
いや、実際は砂の塊ではなく、
「砂で体を隠した怪物、か」
「ゴアアアアアァァァァ!!!!!!!」
大きな声で空気を震わせる。
クレアめがけて突き進んでくる大きな口を持った怪物。
クレアは新しい敵でありながらも姿から強そうには思えず、気怠げに鎌を構え、




