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悪役令嬢、操ることも容易
まがまがしい気配。
だが、クレアは気にせずナイフに手を伸ばす。
そして、
『ふむ。問題はないか」
まがまがしい気配。
それは、クレアにとっては呪いと似たようなものだった。
だから、
「操れるのも当然」
何も問題無く操作できる。
彼女にとって、呪いとは武器であるのだ。
操れるというのなら、
「少し試してみるか」
クレアは色々と使えるものがある。
全般に不幸の呪いによる相手への不幸。
遠距離攻撃には鎌による切り裂き。
反撃に体に仕込まれている刃。
……では、ナイフは?




