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悪役令嬢、とあるが多い
クレアが持つ『慈悲の加護』。
それが、この映像に関係している。
強力な能力だけに、それに関係すると知って警戒度を1段階上げるクレアだが、
『これはあくまでも記録用の媒体を使っている。残念ながらそちらの疑問に答えてあげることはできない』
「ふむ。であろうな」
『だから、できるだけ慌てず静かに聞いて欲しい』
「ふっ。また難しいことを」
クレアは苦笑いを浮かべる。
だが、指示に従い口を閉ざした。
そうしたことを向こうはしらないだろうが、
『それでは説明するね。……伝えたいことは1つ。とある場所に、今の時代では勝てない存在がいるってことだよ』
「今の時代では、勝てない存在?」
『どうしようもできないのだから、今からとある手段が取られる』
「とある、手段?とあるが多いメッセージだな」




