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悪役令嬢、1歩踏み出して

夜。

クレアは1人空を舞った。


目指すのは、帝国の教会が聖域としている場所。


「……用意はできているか?」


「っ!クラウン様。お待ちしておりました。すでに用意できております」


「警備は?」


「目視できる範囲では問題ありません」


部下と合流する。

そして、乗り込むための話しを。


計画の条件と照らし合わせても問題はなく、


「では、行っている」


「はい。お気をつけて」


クレアは踏み出した。

聖域と呼ばれる場所へと。


「……おぉ。これが、聖域か」

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