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悪役令嬢、警戒度を上げる
募集をかけてみた。
といっても、一般募集の求人を出したりしたわけではない。
孤児などを拾ったり困っている人を引き込んだりしたんだが、
「想定より多いな」
「ですね」
「かなりの数いるようです」
「まさか、ここにここまで入り込んできているとは」
クラウンに入れたものたち。
その6割近くが、どこかの組織の手のものだった。
半分以上である。
「ガリタッド内は我が適度に掃除しているが……」
「頻度を上げた方が良いかも知れませんね」
「うむ。そうだな」
色々なところに組織の人間がいる。
もう少し警戒度を上げる必要があった。




