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悪役令嬢、すんなり決まって
上位派閥があまり争わない。
これは、国にとってはプラス。
なにせ。
「予算は、このような形で」
「ふむ。これには賛成だ」
「賛成しよう」
「賛成です」
色々なことが、サクサク決まる。
普段ならあり得ないことだというのに。
貴族は、基本派閥同士の争いで、意味のない足の引っ張り合いもするのだ。
「それがないのは大変素晴らしいですわね」
「おぉ。エリー。いたのか」
「ええ。少しお話がありまして」
クレアは悪。
この国が、今かつてないほどにまとまり、発展していると。




