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悪役令嬢、薬局派という
クレアが貴族に成り代わった後の話をして。
1月ほど経つと、
「薬局派、強すぎないか?」
「急に出てきた割に、もう3番目のでかさだぞ」
「派閥の中はひどいって言うのに……」
「あいつら才能はないくせに、取り入るのだけは上手いからな」
貴族の中で有名になっていた。
良い意味でも、悪い意味でも。
彼らは急に現われたのだから、それも当然だろう。
「あの頑固者が薬局派か」
「伯爵は一体何をしたんだ?」
「さぁ?」
派閥の中には、変化を嫌う頑固者も多かった。
そんなものたちが新しい派閥に加わるのだから、驚きだろう。
「しかも、上位3つは比較的仲が良い派閥が集まることになったな」




