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悪役令嬢、領地経営なんて
発展は難しい。
そう考えるのは、
「領地経営のできる人員がいないだろう?」
「そ、それはそうかもしれませんけど……」
「ファーストの領地が成功したからいけると考えているのか?」
「あっ。はい。そうです」
ファースト。
薬局の局長をスルカノジョは貴族となり、領地も所有している。
そんな彼女の領地は確かに繁栄していた。
「領地経営に必要な人材は全てあそこにいるだろう?」
「はい」
「それをマネする程度でうまく行くとは思えん」
「そうですか……」
シュンとする部下。
だが、まだ諦めてはいないような顔である。




