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悪役令嬢、意識が違って
色々なところで聞き耳を立ててみたりもした。
が、さすがはプロ。
城の兵士とは意識が違うため、雑談すら聞こえてこない。
「そこで、魔導人形というわけです」
「うむ」
「内部はどのように」
「見た限り、ほとんど普通の屋敷と変わらん」
「そうですか……」
魔導人形を使う。
そのため、クレアが屋敷の近くにいる必要はない。
今は、部下のいるところまで戻ってきて、魔導人形を操作していた。
「報告によりますと、屋敷の内部には最低でも3人の当主の影武者が存在するそうです」
当主。
つまり、リブコールのトップ。
流石に大規模な組織のトップなだけあって、そう言った対策もしっかりとしているようだ。




