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悪役令嬢、解析の部署に
クレアは拠点へと戻る。
そして、報告書を提出。
するとすぐにその報告書が部署に回されて、
「何だこれ!?」
「……随分と古い術式だな」
「術式として成立してはいるが、これは一体……」
「とりあえず読み解く必要があるか」
台座に書かれている術式。
この部署は、そう言った物を解析する専門の部署だ。
普段の術式とは違い、かなり古い物なので苦戦はするが、
「うわっ!こんな中間術式!本当に使うのか!」
「凄いぞこれ!」
「複雑だが、その割には簡略化されている!」
好奇心が彼らは強い。
勿論そういう人間だからこの部署に選ばれたのだが、ここまで彼らが心を躍らせることも珍しかった。




