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悪役令嬢、隠密能力の高い自作
クレアの足元から出てきた物。
それは、ネズミのように見えた。
が、
「……ふむ。人型よりは捜査が難しいか」
実際は違う。
クレアが操っているのだ。
つまりそれは、魔導人形なのである。
「第1関門は突破。おそらく力敷物ある扉までもう少しか」
クレアが自作した、特別な魔導人形。
通常の人型と違い、隠密能力に長けている。
勿論それは、小さいというのも大きな要素ではあるが。
「ん?今何かいたか?」
「いや?特にいなかったと思うけど」
「そうか……」
「勘違いじゃないか?」




