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悪役令嬢、盗聴を辞めて
研究員達の会話。
それは、上への愚痴などに移っていった。
そして勿論、研究の報告も。
「あっ。ココおかしいんですけど」
「ん?どこだ?……おっ。本当じゃないか」
「え?そんなおかしいところありました?」
「ここだ。今までの術式で考えると絶対におかしい」
「あっ。本当ですね……」
研究ははかどっている様子だ。
クレアは一旦盗聴を辞め、これ以降の盗聴は専門の配下達に任せる。
そして代わりに、
「調査開始、といこうか」
クレアが指を鳴らす。
それと同時に、クレアの足元から小さな何かが現われた。
「さぁ。行け」




