3301/3881
悪役令嬢、地下にある
盗聴器が拾う会話。
それは、
「でも、地下深くなんて言ってますけど正確な場所は分からないんでしょう?」
「まあな、万が一のことが起きてもマズいし」
「じゃあ、多少の爆発程度では問題無いんじゃないですか?」
「いやいやいや。どこにあるか分からないぶん、多少の爆発でも控えなきゃいけないんだろうが」
地下。
そこに何か大切な物があるらしい。
だからこそ気をつけているようだが、
「資料も新しいの欲しいですよね」
「まあ、気持ちは分かるな」
「いくら制限するためとはいえ、資料が簡単に取れないのもな……」
地下に何かある。
そして、その地下にはカンタンにはいることができない。
となると、そこにある可能性が高い。




