3298/3881
悪役令嬢、探しに向かう
クレアは研究所というのが気になった。
ということで、
「見に行きましょうか」
罠部屋を一旦出る。
そこから向かうのは勿論研究所。
なのだが、
「研究所って、詳しい場所は知らないのよねぇ」
大まかな場所は知っている。
だが、詳しい場所までは分からない。
クレアは窓に耳を近づけて中の様子を探りつつ、
「……ァァァァンッ!」
「良いではないか良いではないか!」
「そこはぁ!駄目ですぅぅ//」
なんとも言えない気分になる。
仮面の中の頬はしっかりと引きつっていた。
ーーあぁ~。帰りたくなってきたわね。




