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悪役令嬢、罠などないに等しい
城の一室。
その場所の窓が開いていた。
クレアはそこから内部へと侵入する。
「罠、だな」
当然と言えば当然のこと。
その部屋には罠が仕掛けられている。
所謂、罠部屋というやつ(?)だ。
「まあ、通用するわけがないが」
侵入者をおびき寄せるため窓が開いている。
そして、罠も大量にある。
だが、それは大してクレアには関係ない。
「窓が開いていて助かった」
クレアは全く気にせず。
そして、罠に触れることすらなく、部屋の中を浮かんで移動する。
それは。クレアが開発した浮遊魔法の効果だ。
「発動しなければ罠などないに等しい」




