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悪役令嬢、潜入中
城の上。
そこには、黒ずくめの鳥仮面が。
その中身はクレアであり、
「気付かれてはいない、か」
まだ誰1人として彼女に気付いていない。
リブコールの能力を持ってしても発見はできないようだ。
これは、発見である。
「まあ、油断をするつもりはないが」
気付いていないフリをしているのかもしれない。
そう言った想像をしながら、クレアは城の内部へと潜入する。
城の内部は見張りがおり、
「警備は厳重だな」
そう言った技術を持っていなければ、発見される可能性は高い。
こんなカンタンに潜入でキルのも、クレアだからこそだ。
クレアはできるだけ不自然さがないよう、城の外周を回り、
「ん。ここが空いているな」




