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悪役令嬢、誰も手を出さない?
クレアは報告を受けた。
『左足』から。
そして、彼の様子を隠れていた部下から。
「皇帝へは誰も手を出さないか」
「明らかに異常ですね」
「ああなれば、誰か1人は攻撃を仕掛けると思うのですが」
「それでも手を出さないか……」
皇帝の姿は誰もが認識していた。
だが、誰1人として攻撃を行なわない。
となると、
「特殊な能力をモっているのだろうな」
「はい。おそらくそうかと」
確実に何かある。
それがスキルなのかそれ以外なのかは分からないが、
「解析を急げ。そして、どうにもできないのであれば殺して構わん」




