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悪役令嬢、それが現実
クレア達の作った腕輪。
それは、2種類とも大きな利益を出した。
王族貴族も、加護持ちのものたちも、金は持っているのだから。
「貴族様隊ザット主書く、加護持ちの人達もこんないお金を使うんスね」
「それはそうよ。力は合っても美は得られないのだから」
「力にすり寄ってくる人はいても、自分のことを愛してくれる人は少ないだろうからね」
「そうね。お金だったり力だったり賀目当てでしょう」
見た目の変わる加護持ちは愛されにくい。
特に、戦闘力が上がるタイプは。
だからこそ、求めるのだ。
「見た目でも良いから、愛されたいんでしょうね」
「悲しい話ッスね」
「そうねぇ」
悲しい。
しかし、それが現実というものである。




