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悪役令嬢、怒るに怒れないなら
ギービーも怒るに怒れない。
なにせ、自分の逆ハーレムが崩れにくくなるのだから。
とはいえ、
「で、でも、納得できない心が」
「心と現実も折り合いをつけるのは難しいものよ」
「……・その原因のクレアに言われたくないッス」
「あら?そう?」
クレアの受け答えは軽い。
しかも、ギービーの発言を適当に流しつつ、
「ほら。これが現物よ」
「「「「わあああぁぁ!!」」」」
「こ、これで私も美少女に……」
同じ寮の学生に。
ギービーと同じ加護の力を弱めるものを渡しておく。
「これであなたたちの、未来はもっと明るくなるわ」




