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悪役令嬢、注目のギービー
多くのものが驚き、振り返るその美貌。
クレアも相当であったが、それと肩を並べられるほど、
「ほ、本当にギービーなんだ……」
「アレが……」
「くっ!加護って、美人を隠すための私たちへの救済策だったのね!」
「そういうことか!」
何やら新たな説が浮上していた。
が、ギービーはそれを無視している。
勿論、クレアもこうして見られることは多いので気にしていない。
「ふふっ。この注目のまま、下級生の教室に入って呼び出し……」
「おぉ~!なんて妄想がはかどる!!」
「2人とも、恥ずかしいから辞めて欲しいッス……」
頬を朱に染めてギービーは言う。
これから彼女は,下級生に会いに行くのだ。
「え、えぇと。なんて言えば良いんすかねぇ」




