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悪役令嬢、加護のない姿
ギービーの体に結果が表れ。
彼女は非常にかわいらし本来の姿を取り戻した。
そして、
「本当に……本当に感謝しきれないッス」
「もう。ギービーったら」
「折角かわいいんだから、泣いたら駄目だよ」
「ありがとうッス……」
頬に伝う涙。
クレアとアンアリムは、そんなギービーに笑いかけ、笑顔を見せる。
ギービーもその笑顔に合わせ、弱々しい笑みを浮かべた。
「「くっ!」」
クレアとアンアリムは胸を押さえる。
そのギービーの笑顔に、やられたのだ。
男子達も、完全に目を奪われている。
「というか、空気と化してるわね」




