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悪役令嬢、研究が終わったら
寮で要理を続けつつ。
それでも、
「こっち、こんな感じで良いですか?」
「良いと思うわ。……これで、ほとんど終わりね」
「ですねぇ」
「終わったら、何かおごるわ」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
カヤとの共同研究は続けていた。
もう少しで終わる。
この研究を発表できれば、クレアの首席は覚知したと言って良いだろう。
「終わったら、師匠は暫くお休みですか?」
「いや。違うわよ」
「え?」
カヤは首をかしげる。
研究が終わったのに、何をするのかと思っているだろう。




