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悪役令嬢、残された友人達の
「……あっ。私、ちょっと部屋に戻るわね」
「ああ。うん。行ってらっしゃい」
クレアは何かを思い出し、部屋を出る。
その後、しばらく部屋には沈黙が訪れた。
「……婚約、か」
「婚約、ねぇ」
「ネタで悪女とか言ってたッスけど……」
「これは本物の悪女かもね」
友人達は、クレアのことについて考える。
そんな中、
「そろそろ俺も言わないと……」
ガガーラナが、呟く。
その呟きを聞き、
「…………」
アンナリムがむずかいいかおをしていた。
唇を噛み、手を強く握る




